Fortune-telling

フランスの英雄ナポレオンが失脚してセントヘレナ島に流され幽閉されていた時に、失意の彼を慰めたトランプ占いがあります。

それを古い文献から捜し求め、今回その内容を公開しようと思います。

恋愛運、仕事運、健康運に分かれていますが、方法はみな同じで、カードの解釈だけが違います。

今回は最も関心が高いと思われる恋愛運の全貌を明らかにします。

あくまでも遊び感覚でお試し下さいね!


普通のトランプカードを使います。

全ての種類の「2」「3」「4」「5」のカードを抜き取り、残りのカードで占います。

ここでキーになる重要なカードを覚えて下さい。

女性は、ハートのが心、ハートのが体、男性は、クラブのが心、クラブのが体です。

それでは始めます。まず占いたい事を心に念じてカードをよく切ります。

切ったカードを1枚ずつ裏返しに左端から4つに配り、4つの山を作ります。

次に左端の山から順番に表に返して、ハートの、ハートの、クラブの、クラブのがあるかを確認します。

この4枚のカードのどれか1枚でも出たら、そのカードを含めて下のカードを残して、開いた上のカードを除きます。

残ったカードを伏せたままで、左に置き、続けて次の山も同様にして、残ったカードを伏せたカードの山に重ね、4つの山を全てをやり終えて1つの山を作ります。

次に1枚ずつ裏返しに3つに配り、3つの山を作り、同様に確認して1つの山を作ります。

次に1枚ずつ裏返しに2つに配り、2つの山を作り、同様に確認して1つの山を作ります。

そしてその山を1枚ずつ左端から表向きに並べ、ハートの、ハートの、クラブの、クラブのを含んだカードの並びで占います。

例えば次のように並んだ場合
左の配列は女性と男性の身も心も一致していて相思相愛の最高の結果です。
右の配列は二人の心の間にダイヤのがあることで、浮気の心配があります。

 

自分で読み解いてみて下さい。

それぞれのカードの意味は次の通りです。

ハート 良い愛情                 クラブA 誠実な心
ハート 大変良い愛情、こまやかな人     クラブ 金運のある誠実な男性
ハート 心豊かな良い女性           クラブ ワイフにするには良妻賢母型
ハート  年若い誠実な男性           クラブ 働き者の年若い男性
ハート10 最高の愛をしめす            クラブ10 金運、仕事運の強い男性
ハート9 思いやりのある愛情          クラブ9 仕事に誠実を尽くす男性
ハート8 結婚への責任ある愛情        クラブ 堅実型
ハート 恋に焦がれる心             クラブ7 真面目な心の持ち主
ハート 恋愛への全ての行動          クラブ6 正直に行動する意味

ダイヤ 浮気心                  スペードA 宿命、運命
ダイヤ やきもちやき、又は邪な男性     スペードK 悪い考えを持った男性
ダイヤ やきもちやき、又は意地悪い女性  スペードQ 悪い考えを持った女性
ダイヤJ  ずるい男性               スペードJ  心の小さい、意気地のない男性
ダイヤ10 結婚、家庭、家屋をしめす      スペード10 悪い心、考え、危ない行い
ダイヤ9 悪い、たくらみの考え         スペード9  最高に悪い愛情、傷つけられる心
ダイヤ8 肉体的な誘惑              スペード8  精神的、肉体的な病気
ダイヤ 浮気心                  スペード7  愛情のないいたずらな心
ダイヤ 一時的な行動              スペード6  すべての悪い行動


人間の心は宇宙と同体である。喜びの心はめでたい星やめでたい雲であり、怒りの心はとどろく雲やはげしい雨である。慈しみの心はのどかな風や甘い露であり、きびしい心は夏の日や秋の霜である。このように人間の心は宇宙の現象そのままであって、どれがなくてもすむものではない。ただ、一方で起こったかと思えば一方で消えて、からりとして少しのさわりもないようであれば、それで全く広大無辺の宇宙と同体になる(菜根譚より)。



【占い人生論】 高木彬光 (昭和36年)より

おなじ、運命論者といっても、それには大別して二つのタイプがある。
たとえば、消極派というような人々の考えでは、人間の一生は、印刷された本のように、最初から最後まで、ちゃんときまっているものだというのである。
この説では人間はどんなにもがいても、きまったコースを変えることは出来ないはずなのだ。占いは、その印刷された本のまだ開いていない後の数ページを、途中をとばして拾い読みすることにあたるのである。
これに対して、積極派というような人々は、人間はたとえば野球の選手のようなものだと主張する。あるときは、守備にまわって、飛んで来たボールを捕らえ、あるときは、バッター・ボックスに立って、運命というボールをねらい打ちするようなものだというのである。
球はボールかストライクかわからない。打ってもあたるか、空ぶりになるかはわからない。球がバットにあたっても、内野フライになるか、ホームランになるかは、そのときのあらゆる条件によってきまるのだ。
ただ、一度攻撃にしくじると、次にバッター・ボックスに立つチャンスはなかなかまわって来ない。しかし、野球の打順のように、正確な周期はきまっていなくても、一生には何度か、かならずチャンスはまわって来る。
そこで打って出るなり、四球をえらぶなりして、とにかく塁に出るのが、人生の勝利への前進だというのである。
私は、運命学研究二十年の経験からいって、この積極派に賛成する。
運命は、自分の意思と努力である程度まで変えられるものなのだ。そして、占いの役割は、監督、コーチにあたると思えばよい。
第一球はボール、第二球はコーナーぎりぎりのカーブだからここまでは見送れ、第三球は真ん中へ飛んで来る棒だまだから、これをねらってヒットしろーということが、ベンチなりコーチャー・ボックスから、サインで送られてくれば、どれほど気持ちが楽になり、打率があがるかわからない。
ただ、その球を打つ打たないは、それは各自の責任なのだ。打ってもピッチャー・ゴロになるか、ホームランになるかは、それは各人の打力によってきまる。
運命学は、決してメイファーズというあきらめの心境を教える学問ではない。人間に一倍の努力を要求し、ただその努力を、どういう方面に向けたら、最大の能率をあげられるかを教える学問である。
三原監督が、わずか一年間に、万年最下位チームだった大洋軍を、日本シリーズの優勝まで持っていった手腕は、野球を知る人も知らない人も、驚嘆をおしまなかったものである。
しかし、三原監督にいわせれば、自分は選手の一人一人に、その全力を発揮させ、その力をチーム全体のために、最も有効に働くように采配をふるっただけだというだろう。
しかし、大洋の各選手は、この監督の指揮下に入ったとき、人間が変わったようになったことは事実である。そして、投げ、守り、打ち、走ったのは彼ら自身なのだ。決して、三原監督自身が、チャンスにホームランを打ち、彼らを迎えいれて、得点させてくれたのではない。
どのような占いの名人でも、監督以上の役は果たしきれない。ただ、運命との勝負では、この監督の適不適は、直接勝敗に決定するような力を持って来るものである。

※高木彬光(1920〜1995) 推理小説家、易占研究家
※大洋軍= 現横浜ベイスターズ


すでに古典と言ってもよい、「孔子」和辻哲郎著(岩波文庫)の中から、感銘を受けた次の文を紹介したいと思います。


子曰く、吾十有五にして学を志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従って矩をこえず。

これはもし真に孔子の語であるならば、明らかに孔子の自伝にほかならぬ。孔子といえども幼年の時から学を好んだのではない。十五のころに初めて学に醒めたのである。また青年時代にすでに事を成そうとしたのではない。三十にして初めて立ったのである。世に立っても惑いがなかったのではない。四十にしてようやく確固とした己の道を見いだしたのである。が、それを実現するのに焦らなかったのではない。五十にしてようやく天命を知り、落ちつきを得たのである。落ちついていても世人の言行に対する非難や否定的な気持ちがなくなったというのではない。六十に至ってようやく寛容な気持ちになれたのである。しかし他に対するこの寛容な是認の境地においても己の言行をことごとく是認するまでには至らない。遺憾や後悔はなお存した。それがなくなったのは七十になってからである。孔子が没したのは七十二歳ないし七十四歳と言われているから、右の述懐は死に近いころのものであろう。孔子は一生を回顧して晩年の二、三年のみを自ら許したのであった。
この孔子の自伝は、時とともに一般的な人生の段階として広い共鳴を受けるに至った。人はそれぞれの一生に志学の年、而立(じりつ)の年、不惑の年、知命の年、耳順(じじゅん)の年等を持つと考えられる。もちろん人によっては而立の年に至っても立ち得ず、不惑の年に至ってなお惑溺の底にあり、知命の年に焦燥して道を踏みはずし、耳順の年に我意をもって人と争うこともあるであろう。しかし立ち得ないでも彼は而立の年に達しているのであり、また惑溺の中にあっても彼は不惑の年に達しているのである。だからこそその立ち得ないことや惑溺を脱し得ないことが、当然為すべきことの欠如として非難せられる。青年の惑溺は寛容せられるが、不惑の歳に達したものの惑溺はその人の信用を覆してしまう。壮年の焦燥は同情せられるが、知命の歳に達したものの焦燥はその人への尊敬を消失せしめる。してみると、右の段階は常人の生涯の段階として当然踏まるべきものと見られているのである。ただ矩をこえざる段階のみは常人の生涯に適用せられない。そうしてその適用せられないことにも深い味がある。が、その最後の段階のみを除いて、孔子自身の生活の歴史であったものがあらゆる人に適用する人生の段階とせられて来たところに、人類の教師としての孔子の意義が現れていると言ってよかろう。


今から約2500年前の中国の思想家「孔子」の教えを集めた「論語」の中の有名な一節の解説です。古めかしい文体なのでなじめないと思いますが、よくよく読み込むと非常に味わいのある文章であると感じるはずです。そして人生を思い起こす良いきっかけになるのではないかと思いこのページに載せました。

なお「論語」を易しく解説したものとして、「ビギナーズ・クラシックス中国の古典 論語」加地伸行著(角川ソフィア文庫)があります。


「論語」の中に次のような教えがあります。

肉は多しといえども、食の気に勝たしめず、唯酒は量なく、乱に及ばず。
(肉はたくさんあっても、主食を超えるほどは食べない。酒だけは制限は設けないが、酔っ払うほどには飲まない)

ごもっともです。肝に銘じましょう(笑)


心理学者のバルター・トーマン教授が、兄弟の中の位置が個人の性格形成に対してもつ意味を調査し、その結果を以前ある雑誌に公表しました。「兄弟姉妹の中の位置と、性格像の9つの例」と題したレポートで、9つはエネアス数占術にも通じるので、イラストもそのままに全文を掲載します。人間観察や、取あえずの相性判断に役立ててみてください。

【姉たちの弟(左)】
彼の姉たちは彼を甘やかし、なにくれとなく世話をやく。後年には女友達、妻にとって可愛い人になり、つくされるようになる。
彼は他人を理解しようとしない。自分のための利益を追い求めることが多く、約束にだらしなく、期限をきちっと守る能力に欠ける。しかし土壇場にくると天才的な即興をやってのける。
彼の妻はかなり苦しめられることになりそうなので、非常に忍耐強くなければならないだろう。外では女性に対して愛嬌をふりまいているのに。
妻にぴったりの女性は、弟をもつ一番上の姉だろう。彼女は弟をあつかうのになれており、彼のほうは年長の女の子に甘えるのに慣れており、世話をやかせるのが好きだからだ。


【妹たちの姉(中)】
女性にしておくにのが惜しいほど自信に満ちており、何事でもやり遂げてしまう。彼女はダンスの時でさい自分がリードしたがり、議論すれば自分の意見に固執して、他の人にまでおしつけようとする。
素直になれる目上の男性は威厳のある父親のようなタイプだけである。上役の女性を軽んじる傾向が強く、また女性たちを管理する立場になると抜群の働きをする。
彼女のパートナーとしては姉たちの下で一番下の弟として育った男性だろう。彼はどちらかといえば女性的な性格の持ち主であることが多く、彼女の強引さに耐えられるからだ。というよりそういう性格を尊敬しさえするからだ。彼女は自分の子に対しては気丈で非常に厳しい母親になる。

【姉たちの妹(右)】
彼女は気晴らしが好きで、新しいことや目先の変わったことになら、なんに対しても興味をもつ。ただし興味は長続きせず、その意見や好みはつぎつぎに変わる。かなり歳をとってからも若々しさを失わない。男たちは彼女にころりと征服されてしまうが、その後ですぐに腹をたてて彼女を見放してしまう。男にとって、あまりにもむら気で、わがままな不安定な存在だからだ。
まわりの人を魅惑し、衣装やメーキャップや話しぶりで注意をひく。彼女の遊びは誘惑してはすぐに身をかわすことを繰り返すことである。理想のパートナーは、おそらく妹たちのいる一番上の兄であろう。なぜならば、彼は女性のことをよく知っていて、その手管と心の中の苦境を見抜けるからだ。

【弟たちの兄(左)】
彼は自信に満ちた立派な男である。男たちの扱い方を心得ており指導者の役割をいつでも見事に果たせる。男同士の友情をいちばん大切にしているが、女性に対してはどちらかといえば粗野に振舞い、女性解放運動など軽蔑している。
家庭では亭主関白であり、家族が彼を尊敬し、仕えなければ承知できない。彼は将来、権威主義的で保守的な家長になる。家族に経済的な安定を与えるが、秩序整然たる生活を要求する。彼の子供たちは、そんな父親とあまりうまく折り合えないと感じている。
いづれ娘や息子が成長した時、親子の間で深刻な衝突の起きることが十分考えられる。しかし、会社では、やり手の管理職として尊敬を集めるだろう。

【兄たちの弟(中)】
感情に左右されやすく、いろんなことを思いついたり猛烈なやる気を起こしたりするが、すぐに気力をなくしたり怒りっぽくなるといった性格が多い。自分の上に誰かが立つことに我慢がならないので、芸術や学問に関する自由業につく。彼は貧欲さや細かいことをきらい、金遣いがあらく高価なプレゼントを贈ることが好きである。
女性に弱いところがあって、ときおりシニック(皮肉)な態度をとることがあるが、そういう時はいささかやけ気味になっているのだ。彼にとって理想的な妻とは、母親のように守り、しっかり手綱をとる下に弟のいる女性だろう。わがままで気まぐれな扱いにくい性格は、幼年時代から大人になるまで一貫して変わらない性格だからだ。

【妹たちの兄(右)】
女性は彼にとって、この世にあるすべてのものの中でかけがえのない存在であり、こよなく愛している。女性に対して注意深く親切に振舞い、ものわかりがよい。意中の人にいい寄る時には忍耐強く、その結婚を自分の職業や趣味よりも重視する。
責任をもって仕事をし、いたって現実的な考えをもち、保守から革新までの意見にも、ほどほどの敬意を払う。彼にとって理想の妻は、男の兄弟の一番下の妹だろう。彼は子供の頃から年下の女の子に親しみ、彼女は年上の男の子に慣れているからだ。二人はお互いに意識しすぎてけんかをしたりすることはない。もし、子供が生まれると、彼は幸福な子供にとって理想的な父親になるだろう。

【弟たちの姉(左)】
男たちと競い合ったりせず、母親のように彼らを助け、忠告したり、なだめたりできる女性である。とくに弟たちのためならわが身を犠牲にして顧みないようなところさえある。男性は彼女をたいへん高く買っており、彼女のまわりに集まって、その友情と忠告を得ようとする。しかし、女性は職業の上でも私生活の上でも、彼女にとってはあまり重要な存在ではない。
自分の夫に対しては、よき伴侶であると同時に、聡明な忠告者である。子供たちのためにはどんな犠牲でも払える母親である。結婚相手として理想的なのは、姉たちの間で育ったいちばん下の弟であろう。彼は自分の姉たちからそうされたように、甘やかされリードされることを不快に思わないからだ。


【兄たちの妹(中)】
女性的で親切で気立てがよく、機転がきいてしかも繊細である。ある男性が彼女を支配しはじめると、どんなひどい態度をとられても、もはやその男性から逃れることはできない。兄弟のこの位置に生まれた女性は、めったに職業について身を立てることはない。最大の幸福は、愛されることと家庭の主婦になることだからだ。多くの男性が求婚するだろう。彼女の理想的なパートナーは、男の兄弟のいちばん上として育った男性である。
子供はたくさんできることが多い。愛する夫のために子供を生むことを義務と考えているからだ。父、兄、自分の夫を亡くした時には彼女自身、深い悲しみのために生きる意欲を失ってしまうことすらありえる。

【ひとりっ子(左)】
小さい時から両親の愛と心配の眼を注がれつづけて育ったので、多かれ少なかれ自分のことを類まれな優れた存在だと意識している。
女性の場合は身勝手なところがあり、結婚してからもすぐに実家に帰りたがったりする。年上の円満で寛容な男性を夫を選べば幸せになれる。男性の場合は、自己中心的で子供の頃にまわりの人が扱ってくれたように、成人してからも職場や結婚生活で彼に期待が集まることを望みつづける。彼の妻は子供をつくるときには、慎重でなければならない。なぜならば彼は子供との付き合いが下手かもしれないからだ。
いちばんふさわしい妻は、兄たちの下で育った愛らしい魅力に溢れた末っ子であろう。

【真ん中にはさまれた子供の場合】
両親は彼らに対しては、いちばん上や、いちばん下の子に払うほど強い関心をほとんど払わないのが普通である。しかし、そのことが彼らにとってはかえって好都合なことなのである。というのは彼らは、はっきりした役割を決められずにすむから、自由に成長することができるのだ。
兄弟姉妹の間に挟まれている人、つまり年上の兄弟も年下の兄弟もいる人の性格には、いちばん上と、いちばん下の性格が同時にうかがえる。要するに彼の性格は、彼が家族の中で、どちらの部類に組み入れられているか、ということによって決まる。


以前出版した「エネアス数占術」より、各運命数(生年月日で割り出します)の恋愛・結婚についての文章を公開します。自分や相手の恋愛観や結婚観を知れば、きっと二人の間は今以上に親密になるはずです。

【運命数1(1.10.19)の人の恋愛・結婚】

太陽のように明朗で快活な運命数1の人は、異性同性を問わずみんなに好かれます。グループの中でマスコット的な存在の人がいますが、それが彼らです。そのような彼らに好きな人が現れると、相手の気持ちにお構いなく積極的にアタックします。特にライバルがいれば、負けず嫌いの気持ちに拍車がかかります。なんのプロセスもなく突然、プロポーズするなんてこともあります。そうなるともう相手のことしか目に入りません。ただし情熱的な恋愛も熱しやすく冷めやすい性格から、サイクルが短くなる場合もあります。
そのような彼らは一度この人と決めて、身を固めてしまうと、一変して家庭的になり、気持ちも落ち着きます。ただ仕事や趣味に熱中して、愛情に淡白になるのは避けましょう。自己本位の行動は慎み、相手を思いやる気持ちを持ち続けてもらいたいです。

【運命数2(2.11.20)の人の恋愛・結婚】

運命数2の男性は、その優しい物腰と話術で、容易に女性の信頼と愛情を手に入れることができます。女性は相手を包み込む母性的な愛情によって、男性を虜にします。男女とも社交的なので、異性に出会うチャンスは多そうです。本来ロマンチストな彼らは恋愛においてもムードを第一に考えます。そのため現実的な人や、セックスが目的の人とは長続きしません。
一般的に彼らはプラトニックな恋愛から信頼を深め、ゴールインする場合が多いでしょう。
結婚後は愛情に満ちた穏やかな家庭を築くことを望みます。ただロマンを求め過ぎて、厳しい現実を忘れると、思わぬ失敗をすることもあるので注意が必要です。

【運命数3(3.12.21)の人の恋愛・結婚】

社交的で明るい性格の運命数3の人は、異性からも注目を受けやすく恋愛の機会も多そうです。情熱的で精力的な彼らは恋愛においては一方的に攻めるタイプです。そのために自分のペースで何事も進めようとして反感を買う場合もあります。また時には移り気な気性が強い人は、恋愛が長続きしない場合もあるので注意しましょう。恋愛で成功するにはワンマンな性格を抑えて、相手のペースに合わせることが大切です。
ただし結婚後は相手に対して非常に献身的になります。男女共に非常に子煩悩で、何事においても家庭を第一に考えるようになるでしょう。

【運命数4(4.13.22)の人の恋愛・結婚】

鋭い感受性を持つ運命数4の人は、恋愛においても相手の感性に重きを置くでしょう。一目惚れから恋愛に発展する場合も多いかもしれません。
また優しい性格の彼らは、同情心が高じて恋愛に到る場合もあります。その時は相手との境遇などの違いは問題にしません。
結婚後は何事にも共感し合える夫婦を目指して努力するでしょう。独身時に多少移り気な人も、人が変わったように相手に献身的になり、家庭的になります。ただ独占欲が強まる傾向があるので、程々にする必要があります。

【運命数5(5.14.23)の人の恋愛・結婚】

運命数5の人は、地味な恋愛か華やかな恋愛か、二通りに分かれるようです。本来は均衡が取れている知的な性質と感情的な性質が、恋愛においてはどちらかに偏って現れるようです。
前者は相手の知的な面に魅了されて恋に落ちて結婚に至り、理性的な態度を持ち続けます。後者は感情の赴くまま積極的に相手に求愛して、恋愛が成就した後も少し強引なくらい相手をリードして結婚に至り、情熱的な態度を持ち続けます。
どちらにも偏りすぎるのは良くないので、中庸を心掛けるようにしましょう。そうすれば知的で愛情豊かな相手と結ばれて幸せになれます。

【運命数6(6.15.24)の人の恋愛・結婚】

運命数6の人の恋愛はロマンスに満ち溢れています。好きになると一途なタイプです。ただ理想を追い求め過ぎてなかなか相手に巡り合えないということもあるので、相手の性格の良さを第一に考えて選ぶべきでしょう。
彼らは恋愛中、何気なく優しくされることに無上の喜びを感じます。
調和を大切にする彼らに離婚の二文字はありません。
彼らは愛情豊かに子供を育て、円満な家庭を築くように常に務めます。

【運命数7(7.16.25)の人の恋愛・結婚】

ロマンチストな運命数7の人は、恋愛においても自分なりの筋書きを心に描いて、そのようになることを夢見ます。理想のタイプに出会えれば、人も羨む恋愛ができます。ただ理想と現実が違うと知るといとも簡単に別れてしまうこともあります。
恋愛が多いように思えても、最後には理想の相手と結ばれ、家庭に落ち着きます。
彼らは自分と感性が合うかどうか、魅力的な個性を持ち合わせているかどうかを基準に相手を選びます。

【運命数8(8.17.26)の人の恋愛・結婚】

元々個性的な運命数8の人は、恋愛の相手も個性的な人を選び、外見や地位、国籍、年齢などにはこだわりません。女性は母性愛が強いので、生活力のない年下の相手でも献身的に尽くします。ただ相手に非凡な才能が見えなければ、心動かされることはありません。
結婚後は男女共に堅実な家庭を築き、子供の面倒もよくみるでしょう。
ただ男性の中には、仕事にのめり込んでしまい、家族の反感を買う者もいます。

【運命数9(9.18.27)の人の恋愛・結婚】

情熱的で自己中心的な運命数9の人は、恋愛においても感情の赴くままに行動しがちです。多少強引に相手をリードして恋愛を成就させようとしますが、根は純真な彼らを嫌う人は少ないようです。ただ悪い相手だとその純真さを逆手に取られて騙されることもあるので注意が必要です。
情熱的であるということは、裏返せば熱しやすく冷めやすいということ意味します。男女ともその傾向があるので、できるだけ相手を思いやり、長く付き合う努力をすべきです。
彼らは結婚後は一転して安定した家庭を築くことを目標にします。


  

  

書棚を整理していたら、昔古書展で買い求めた「古代ローマの遺跡ーその過去と現在ー」という本が出てきました。これは日本人観光客用の遺跡のガイドブックで、1962年ローマで刊行されたものです。遺跡の説明文と現在の写真の間にセル画があり、これを現在の写真の上に重ねると、古代の現場の様子を再現して見せてくれるといった、なかなかの優れものです。観光客は写真の位置に立って、説明文を読み、古代の遺跡に思いを馳せることができます。今では遺跡の周囲の様子も変わって、この本自体はあまり役にたたないかも知れませんが、デジタルの時代に、このアナグロのアイディアは残してもらいたいです。なお写真の場所は、世界遺産のコロッセオ大円形劇場の前のコロッセオ広場です。

さて以前にも紹介した、アルファベットを数字に変換する方法を使用して、ローマの運命数を割り出し、その性質を探ってみたいと思います。

  ROMA(ローマ) R = 2 O = 7 M = 4 A = 1

             2+7+4+1=14

14は運命数5系列ですので、その説明を私の「エネアス数占術」から簡単に引用すると、
「運命数5の支配星は知性、機知、多才、進歩、勤勉、冒険、行動力を表す水星です。また人間の五体と五感を意味することから人間を象徴する数だと考えられています。タロット占いでは、法王(5)と節制(14)と関連があります。」

ローマ帝国、ローマ・カトリック教会=法王のことを考えると、意外に当たっているように思えます。
なお運命数5.14.23の人はぜひローマに旅してみてください。きっと街に共感して、更にパワーを頂けると思います。


 


ルーン占いに使うルーンを自作しました。タロット・カードとも関係があると言われるルーンは、古代スカンジナビア(北欧)で、読み書きに、そして同時に占いやまじないに使われていた文字です。この文字はいつしか忘れさられ、伝説の彼方へ追いやられてしまいました。ところが最近になって、多くの人々が、この文字の神秘的な魔力を見直し、占いやまじないに利用するようになりました。タロット・カードのように一つ一つの文字に意味があります。



【ガネーシャの護符】
インドへ旅行に行った友人が、道端の物売りから買い求めた、ヒンズー教のガネーシャ神の護符です。仕事柄大事にしてもらえるだろうということで、譲り受けた物です。当初は汚れていて相当古い物のようでしたが、汚れを取り、磨き上げたところ写真(左から三番目)のようになりました。アメジスト(紫水晶)に精巧に彫られていて高さは8p、重量感があります。今までは、そのままで飾られていたのですが、写真右端のクリスタルの置物の回転台(モーターで静かに周り、中央で三色の豆電球が交互に光りライトアップします)に乗せたところ、幻想的な姿に変身しました。刻々と変わる姿は正に感動です。鑑定の際には、部屋に飾られているのでぜひ御覧下さい。きっと御利益がありますよ。

「ガネーシャ」
ガネーシャはヒンズー教の神々のなかでもっとも人気のある神の一人である。シバの妃パールバティーが彼女の体の、塵のまじった露で作り上げたというガネーシャは、女神の家の扉の入り口で見張りに立った。ある日この番人があまりにも熱心になりすぎてシバ自身をしめ出し、頭を切り落とされてしまった。しかし寛大なシバは、近づいてくる最初の動物の頭を彼に持ってこさせるように頼んだ。偶然に象が最初にやってきた。パールバティーの息子は新しい格好でよみがえり、ガジャーナナ(象の顔)という名をつけられた。肥って背が低く、ほてい腹したガネーシャは四本の腕をもち、象を駆る突棒、数珠、托鉢ようの椀を手にしている。彼の乗り物といえば、かつて彼が魔神を打ち負かしたときに冗談に魔神をねずみの姿にしたことがあったが、そのねずみが彼の乗り物となったのである。途中省略

彼は庶民の神である。穏やかで、好運をもたらす彼は、人間をいつくしみ、互いに愛させる。彼の良識と気立てのよさはいずれもよく知られている。彼は富を得させ、あらゆる企ての成功を保証する。
                                                 インドの神話(みすず書房)より

縁結びの神様なんですね。今も皆さんに良縁が訪れるように360°回転して頂いています。
またアメジストのパワーについては、いずれお話しましょう。


キロ・ヤスキの占い鑑定では、次の三種類の占術を巧みに組み合わせて、問題の解決方法を探ります。

【エネアス数占術】
人間の様々な事柄に何らかの係わりを持つ「数」そのものに神秘性を求める思想は、古代から脈々と伝えられ、今日「数占術」という占術の一理論として確立されています。
「エネアス数占術」は私が、長年の研究と経験に基づいて、そうした理論を整理、統合して新しく世に出した画期的な占術です。
この数占術では1から9の数(9つで一組をギリシャ語でエネアスと言います)、そして9の三倍である1から27までの数を、個々の人々の固有の運命数(生年月日で割り出します)と捉え、それを基に性格や相性など色々なことを占います。                           

【タロット占術】
タロット占術で使用するタロット・カードは78枚が一組になっています。その内の22枚が不思議な寓意画の絵札で、大アルカナと呼ばれています。通常はこの22枚のカードを様々な方法で展開して、相談内容の解決方法を読み解きます。
タロット・カードの起源については、インド、中国、イタリア、エジプトなど諸説ありますが、最も有力なのは古代エジプト起源説です。実際にカードに見られる寓意画が、エジプトの古い寺院には描かれていて、古来より占いに用いられていたという記録があります。
タロット・カードの絵札の教義は固定したものではなく、不断の運動を暗示していて、そのことが私達の潜在意識を刺激し、そこに眠る魔術的な能力を目覚めさせ、未来の事柄や問題の解決方法の予言を可能にすると考えられています。

【手相術】
人間の手は古来より研究され、手相学として現在に伝えられています。手相学は、手型(しゅけい)学と掌紋(しょうもん)学との部門に分けられ、前者は手の外形や指など、後者は手のひらにある線などを観察して、その人の性格、才能、恋愛、結婚、健康、運命などを占います。


2006年の8月25日の朝刊の一面に、前日プラハで開かれていた国際天文学連合の総会で、太陽系の惑星を「水金地火木土天海」の8個として、冥王星を惑星から外すという案が、賛成多数で可決されたという記事が大々的に掲載されていました。1930年にアメリカ人によって発見されて、プルート(記念にデズニーのミッキーの飼い犬の名前にも採用された)と命名された冥王星が惑星から外されたのですが、もっともな事だという意見がアメリカ以外の学者達には多かったらしいです。そして私が唱えているエネアス数占術の立場からしても、やっと正常な状態に戻ったというのが正直な感想です。なぜならばエネアスとは9つで一組という古代ギリシアから伝わる言葉で、それはまさしく太陽と8個の惑星を合わせた数を表しているからです。ちなみに数字との組み合わせは、1=太陽、2=月(月と地球)、3=木星、4=天王星、5=水星、6=金星、7=海王星、8=土星、9=火星です。古代の人々は元々冥王星を勘定に入れてなかったんですね。
さて今回紹介するタロットカードは、写真の土星にちなんでJUSTICE(正義)です。カードに表された人物は古代ギリシア神のテーミス女神です。この女神は法律と裁判を司るために、剣と秤を持つ姿で表されていて、カードの名も正義となるわけです。土星を象徴する女神でもあります。古代エジプトでは頭にダチョウをもった婦人(カードの絵にもそれらしき羽飾りが描かれています)として表現されるマアトという女神に当たり、真実、正義、秩序、現実を表し、さらに詳しく言うと、エジプト人の生活における対極物、すなわち上エジプトと下エジプト、豊穣の谷と砂漠、善と悪の間のバランスを象徴します。まさに二つの円が接する数字の8の形そのものです。以上のことを踏まえて、カードの意味を単語で並べてみましょう。正位置は、正義、公平な取り扱い、仲介役、仲裁、公正な意見、当然の報酬、自信、信念、就職、生活の安定、順応性、バランスの取れた生活、伝統、親子・夫婦の絆など。逆位置は、不誠実、差別、偏見、自己中心的、頑固、不釣合いな関係、ごまかし、不正を見逃す、軽率な約束、薄情、体面を気にしすぎる、婚約破棄、無目的、自信喪失、嘘つきなどです。なお人物像としては、正義感の強い人、古風な人、辛抱強い人、個性的な人、強健な人、実業家、法律家、宗教家などです。


今回の占いの知識は、私が占い師になるにあたって多大な影響を受け、師とも仰ぎ、更に私の名前の由来にもなった偉大な占術家キロとは、どのような人物なのかを知ってもらうために、以前自著「エネアス数占術」の中のコラムで書いたプロフィールを、再度原文のまま紹介します。
キロ(1866年〜1936年)
キロ(本名はルイ・ハモン伯爵)は、1866年にアイルランドのダブリン近郊のウィックローに生まれました。父親はイギリスの大政治家グランドストンと親交のあった田舎貴族で、母親は手相術や占星術を愛好するフランス人でした。彼は母親の影響で幼少の頃から神秘的なことに接する機会が多く、次第にその世界に関心を持つようになり、そして独学の末に手相術、占星術、数占術を究め、23歳の時にロンドンのウエストエンドに運命鑑定のための事務所を開きました。そこではグラッドストンの後ろ盾もあって上流階級の人々や著名人たちを鑑定する機会に恵まれ、貴重な経験と人脈そして名声を得ることができました。当時ある会合で、「サロメ」で有名な作家オスカー・ワイルドの悲惨な結末を言い当てて、人々を驚かしたというエピソードも伝わります。
キロは神秘学の奥義を究めるためには、どのような努力も惜しみませんでした。成功後もエジプトやインドなど世界各地に秘伝を求めて旅行し、精力的に鑑定をこなしました。晩年にはアメリカへ渡りニューヨークで手相術と数占術を公開して、その後にハリウッドに事務所を開き、鑑定を行う傍ら神秘学の研究と著作を続け、そして1936年60歳の時に当地で亡くなりました。彼の数占術の内容については、著書である「BOOK OF NUMBERS」に詳しく解説されています。なおキロという彼の名前ギリシャ語の手を意味します。


今回はヨーロッパに伝わる猫にまつわるジンクスを紹介して、それをおまじないに役立てようと言うお話。三つのジンクスがあるのですが、まず一番目は「猫の好きな女性は一生結婚できない」。そんなことないと思う反面、あるかもしれないと思っちゃいますよね。だから独身の女性は猫を好きになったり、ましてや飼うなんてもっとダメ、なんて言ったら愛猫家に厳しいお叱りを頂くのは必至なので、ここは軽く流しましょう。このジンクスに対抗するように「犬が嫌いな娘はいい夫に恵まれない」というジンクスもありますが、猫と犬のこの差別はどこから来るのでしょうか。二番目は「暗い部屋で猫をころがすとすぐ結婚できる」。これは猫をこよなく愛して飼っている独身の人(女性も男性も)にはいいジンクスですよね。私と私の家族は根っからの愛犬家で犬しか飼ったことがないので(決して猫が嫌いというわけではありません)、猫を簡単にころがすことが出来るのか分からないのですが、そのへんのところどうなのか、愛猫家の人ぜひ教えてくださいね。三番目は「黒猫を飼うと恋人ができる」。このジンクスを恋人が欲しい人のまじないに役立てようというのが今回のメインなのですが、それじゃそれを信じて黒猫を飼えというのでは、あまりにも乱暴なので、黒猫の代わりになるもので、りっぱにおまじないにしようということなんです。そこで私が注目したのは、左の写真の黒猫の招き猫、これを携帯のストラップとして肌身離さず持ち歩くことで、おまじないが効力を発揮して恋人が出来るというのはどうでしょうか。そんなこと本当にあるのと思うかもしれませんが、魔法の世界では代用品で魔法をかける方法がちゃんとあるんです。きっと願いは叶うはずですよ。



今回は、アルファベット26文字にそれぞれ数字が割り当てられていて、それがエネアス数占術と深い関係があるという占い情報を披露します。古代カルデァ人が考案したと伝えられるアルファベット数字変換表がこれです。

 A = 1  B = 2  C = 3 D = 4  E = 5  F = 8  G = 3  H = 5  I = 1  J = 1  K = 2
 L = 3  M = 4  N = 5 O = 7  P = 8 Q = 1  R = 2  S = 3  T = 4  U = 6 V = 6
 W = 6  X = 5  Y = 1  Z = 7

これを使って、英語表記の名前を数字に置き換えて、その合計数でエネアス数占術の運命数のどれに当たるかを判定して、その性質や性格を判断します。日本にもありますよね、漢字の字画を数えて占う姓名判断、あれに似ています。それでは同じように占えるかというと、そうもいかないのです。なぜなら日本では人名の英語表記は普通ではないからです。しかし世界で通じる企業名、例えばSONYとか、都市名TOKYOなどはピタリとその性格を言い当てることができます。ここで注目したいのは都市名です。世界のどの都市名も英語表記が当たり前なので、どのような性格なのか、そこに住んだり旅行する前に調べたりすると良いと思います。ここで一つ例を挙げてみましょう。

   PARIS(パリ) P = 8  A = 1  R = 2  I = 1  S = 3
                     
                8+1+2+1+3=15

15は運命数系列ですから、その説明を本から引用しますと、
「運命数6の支配星は愛情、美、芸術、完全、調和、快楽、母性を表す金星です。その金星の守護神は愛と美の女神ヴィーナスです」
芸術の都、恋の都パリ。まさしくパリですよね。いかがですか当たってると思いません!ルーブル美術館に「ミロのヴィーナス」があるのも何かの縁なのかもしれません。なお右はパリ市紋章、センスが良いので載せました。


今回のタロットカードはTHE HIEROPHANT(法王)。英単語の辞書では、「宗教の秘儀の」の解説者、「古代ギリシア」祭司なんていう意味もあって、ここでも西欧中世のキリスト教の法王を指すだけでなく、何か更に古い時代に関係がありそうです。そこで古代エジプトの神々に注目すると、やはりその中にいました。その名はトート神、朱鷺の頭を持つ学問・知恵の神、神々の書記、文字の発明者(神の言葉の主)、数学・天文学(時の計測者)・技術の発明者、魔法の王。
本来の法王は、神の代弁者で、また中世では教会は学問や技術の中心でその元締めで、時間(教会の鐘が時を告げる)や暦(現在使われているグレゴリオ暦はローマ教皇グレゴリウス十三世が制定)を統括するのも役割で、トート神と法王のイメージはピッタリと合います。
トート神は古代ギリシアでは名前を変えて、ヘルメスとなり、最高神ゼウスの使者として翼のある兜をかぶり、翼のある靴をはき、手には二頭の蛇の巻きついたカドゥケウス(神杖)と呼ばれる杖を持っている姿で表されます。トート神の朱鷺のイメージが見えると同時に、法王の杖を持つイメージにもダブルます。
そして古代ローマでは、神々の使者で、商業、雄弁、熟練、盗賊などの守護神メルクリウスとなります。メルクリウスは水星(mecury)で、エネアス数占術では水星は数字の5に割り当てられるので、ここでカードの数字とも一致するわけです。どうして水星かというと、昔水星は水銀で出来ていると考えられていて、錬金術師にとって化学、技術、知性を象徴するものとして敬われていました。
み入った話はこれ位にして、カードの意味を単語で並べてみましょう。正位置は、知恵、熟練、雄弁、教養、探究心、好奇心、ひらめき、発明、計画の立案、潮時、商売繁盛、慈悲、人間愛、援助、記憶力、語学能力、指導者に恵まれる、受け継いだ良い素質、文才、危険回避など。逆位置は、神経質、気苦労、疑心暗鬼、嫉妬、せっかち、失言、損失、不和、冷酷、怠惰、無責任、受け継いだ悪い素質、物忘れ、古い型に固執する、相続問題、不運な展開ど。あと人物像としては、男性、父、年配の人、経験豊かな人、長老、科学者、エンジニア、医者、教師など。
写真は、私が古代エジプトの浮き彫りを真似て、桐の箱に彫ったトート神の像、、タロットカードなどの保管に使用しています。実はトート神が著した「トートの書」(奇妙な神聖文字的な図形と象徴で著した古代の魔法の密儀の書)がタロットカードの原型だという伝説もあります。保管場所には最適です。そして浮き彫りの彩色は、鉱物を原料とした9色と決まっていて、これはエネアス数占術の九つの数字と一致します。不思議です。


ここで私が現在タロットカードで近い過去(約三ヶ月)現在近い未来(約三ヶ月)を占う時に使用している展開法spread スプレッド)を紹介します。
恐らくこの方法は日本では私しか知らないと思います。もしかしたら実際に使用しているのは世界で私一人かもしれません。それはエネアス(古代ギリシア語で九つで一組の意味)数占術とも深い関係がある、古代エジプトの秘術の展開法なんです。
今までに何枚かのタロットカードの意味を解き明かしてきましたが、どれも古代エジプトに関係があることが分かったかと思います。よってこの展開法はタロットカードの予知能力を引き出すのに一番適していると考えられます。
それが右の表で、九枚のカードを並べて占う、その名も魔方陣スプレッド(別名ファラオ・スプレッド)。魔方陣とは1から9までの数字を1回ずつ使って、縦から足しても、横から足しても、斜めから足しても、それらの答えが全て15になる表です。15といえばタロットカードでは悪魔そして魔法を表す数字で、占うには最もふさわしい方法である思われます。
実際に占う場合は、まずその人の運命数をエネアス数占術で出して、その人と表の位置とを関連付けます。例えば運命数1ならば、1が現在、4が近い未来、7が近い過去という具合です。これが運命数4ならば、4が現在、7が近い未来、1が近い過去となって、一つずつ場所が下へずれていきます(2.5.8と3.6.9も同様に)。そして1.4.7がその人本人の事柄を表していて、それ以外の数字はその人に影響を与える人であったり、環境や事件を表しています。これにはエネアス数占術の理論が巧みに応用されていて、少し難解かもしれませんが、でもこうしたことを知っていれば、占いの理解が今まで以上に深くなると思います。


家に来た人なら、この写真の石には見覚えあると思います。そうタロットカードで占う前に必ず両手で握ってもらう石、あれは何かと疑問に思う人もいると思うので、今回はこの石の由来を説明しましょう。実は縄文時代後期の本当の石器なんです。縄文時代後期というと今から3000年以上前、古代エジプトではあのツタンカーメンと同時代(比較すると日本は本当に未開だったんですね)に使われていたもの、普通ならば博物館でしかお目にかかれないものです。そんなものがなぜ家に伝わっているかと言うと、40年近く前に私が近くの三ツ沢貝塚(横浜では有名な貝塚で、家から歩いて15分位の所にある)に、遊びのつもりで土器掘りに出かけた時に、土器のかけらと一緒に偶然掘り当てました。本当にポンと地上に現れた感じで、今でもあの感触は忘れられません。その頃、プロフィールにも書いてあるように、大病して退院した直後で、まだ再発の危険があったのですが、この石器を握ると不思議と治る気がして、それ以来大切にしてきました。実際その後再発もなく病気を克服したこともあつて、占いを始めた時に護符にしようと思って今日に至っています。という訳で善霊が宿る石は強力な護符になるという古代からの言い伝えを信じて、厄を払うために握ってもらってます。握り心地良いと思いませんか。それに数字の1にも似てて、デザイン的にもなかなか良いと思います。どのような縄文人が使っていたのか、何に使っていたのか、など想像すると、時空を超えたロマンを感じるのは私だけでしょうか。


金運をアップさせる取って置きのまじないを伝授します。始めに用意する物は、貯金箱方位磁石。貯金箱は少し大きめの物が良いと思います。私は写真のブリキの箱を使っています。方位磁石は百円ショップにあるもので結構です。
方法はいたって簡単で、個人の場合は自分の部屋、家族の場合は居間の中央に方位磁石を置き、真北の方向の壁際に貯金箱を置き、毎日100円づつ貯金して、そして取りあえず1年続けて、36500円貯めましよう。毎日と100円が肝心なんです。これを続ける気力が本当に金運を呼ぶんです。2ヶ月位経つと無用な出費が少なくなり、財布の中にお金が残るようになります。その後は金運アップが本当に実感できるようになります。ぜひ試してみて下さい。
さて1年続けて貯まったお金はどうするか、やり抜いた自分への御褒美に、好きなものにパーッと使ってください。なくなった所にまた新たな金運が流れ込んできます(また初めから始めるときはゼロから)。
あと注意することは、旅行などで留守にする場合は、予め日数分入れるます。そして途中で決して拝借してはいけません。思い立ったら吉日といいます。今日から早速始めてみてはいかがでしょう。

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